ネックから編むセーター、英語でトップダウンと呼ばれる編み方で、ラグランスリーブの基本のセーターを編んでみました。
編み図は「ネックから編むセーター」の本にある「ラグランスリーブのボーダー柄セーター」基本の編み方です。
編んでみてどうだったか、初心者におすすめかどうか、ネックから編むセーターのメリット・デメリットと編みやすさについてお伝えします。
ネックから編むラグランセーター
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棒針編みのセーター他は時間のある年は何かしら編んではいますが、ネックから編むのが初めてだったのと、ラグランスリーブも初めてだったので、練習のために編みました。
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半袖を長袖に
元々は半袖の編み図でしたので、袖を長く編み足した形になっています。
半袖部分の模様をほぼそのまま袖口に入れました。
肘より下はもう少し広くて良かったのですが、糸がほとんど残りませんでした。
たぶん13玉だったと思います。
はじめてのラグランスリーブ
脇の下は本の通りに別糸で作り目をしましたので窮屈さはありません。
元々ラグランスリーブは着やすいと一般的にはよく言われていますが、私は今回が初体験でした
模様編みの部分
模様編みの部分です。
表編みと裏編みのみで難しい技術はいりませんが、色が変わるだけで編んでいて楽しいです。
糸を色違いで用意する必要はありますが、編み方はたいへん簡単で、かつ美しい効果的なラインが入るのが特徴です。
使用した書籍本「とじ・はぎなし ネックから編むセーター」
使用した本は「とじ・はぎなし ネックから編むセーター」という本です。
今は増補改訂版が出ていますが、持っていたのは初版の方です。
レビュー数が初版の方が多いため間違えやすいですが、改訂版は編み図が色分けされていて、編み方もたいへん詳しくなっていますので、アマゾンで買う時は、必ず増補改訂版の方を買ってくださいね。
編み図と袖
このセーターの名称は「ラグランスリーブのボーダー柄セーター」。
この本には他にも、半袖のセーターの他、袖のないチュニック、7分袖、5分袖などの袖が短いセーターやカーディガンがあります。
半袖のセーターはアンサンブルではないので、半袖のままよりも長袖の方が利用する機会が多いと思います。
袖を長袖にする場合の編み図も掲載があるといいと思います。
半袖を長袖にして編む場合の注意
なお、半袖のセーターの編み図をそのまま長く編めば長袖になるかというと、その点は注意が必要です。
この本の場合、初めから袖幅を広くとっている編み図が含まれていますので、既存の物にそのまま袖を長く編めばいいかというとやはりそうではありません。
単に袖の長さの違いだけではない
他の半袖の編み図に関しては、半袖にする前に身幅が広かったり袖幅が広かったりします。
特に上の作品の場合は、袖が元々細めのように思います。
最近の他の本の作品を見ると、袖を真っすぐに編むものが大変多くなっていますが、袖を足す場合、基本的に腕にフィットさせるには減らし目が必要です。
これも思うほど簡単ではない場合があります。
4本針の袖のゲージ
上の作品の場合は、試着をしながら編んでいても袖部分が腕の太さに合わなくなるので、かなり何度も編み直しをしました。
一つには平編みではなくて、4本針で輪に編む場合に、慣れていない初心者だとゲージが保ちにくいことも原因だと思います。
身頃なら目数が多いのでそうでもないのですが、目数の少ない袖の方はサイズに影響が大きいのです。
もっとも輪針を使っていれば、この問題は回避できたかもしれないと思います。
長袖のセーターの編み図を選ぼう
いずれにしても袖に時間をかけなければもっと早く仕上がったと思いますし、模様編みの場合は編み直しするともっと時間のロスが大きいですね。
結論を言うと半袖の編み図を長袖にするのは慣れている方にのみおすすめできる方法です。
もちろんセーターがまったく初めての初心者の方はもちろん、最初から長袖のセーターの編み図を選ぶのがいちばん苦労がないと思います。
ネックから編むセーターの無料編み図
ネックから編むセーターの無料編み図は下のサイトに見つかりました。
https://amimonomemo.blogspot.com/2021/02/l.html?m=1
ネックから編むセーターの図は上から見る形になります。
慣れないと難しいかもしれません。
有料の編み図のあるおすすめのサイトとしては、セーターやカーディガン、編み物全般の編み図は、下のサイトがいちばんおすすめです。
有料ですが、初心者向けから中級以上の作品まで揃っています。
首から編むセーターのレシピも含まれていますので編めそうなものを探してみてください。
https://www.tezukuritown.com/nv/
ネックから編むセーターを編んだ感想
ネックから編むセーターの感想を記します。
メリットとデメリットの両方を体験することができました。
ネックから編むデメリット
ネックからとラグランが両方初体験だったためかもしれませんが、最初の部分が慣れるまでは難しいです。
ヨークより下まで編んだのですが、幅が広くなりすぎたので編み直し。その後も2回編み直ししています。
さらに袖の部分はそれ以上に編み直しをしています。
試着をしていてもどうも合わないので、途中であきらめようかとも思いました。
輪編みなのでサイズがはかりにくいのもデメリットです。
また、4本針を使ったので、これも慣れないとゲージが安定しなかったので、サイズに誤差が出ました。
4本針に慣れている方以外は輪針を使うことをおすすめします。
ネックから編むメリット
ただし、輪編みの目的は、やはりとじはぎなしのところなのですね。
なので、その後のメリヤス編みの部分は何も考えずとも編めます。
編み針を置いたらほぼ終わりというのは、大変楽なのです。
これが長くて嫌だという方もいるのですが、私の場合は生活サイクルに合わせて楽しく編めました。
とじはぎだと編み終えてから何かしなくてはならないというのがたいへんです。
さらに、前後別々だと後ろが終わったら前と同じものを2枚編むのもストレスなんですが、ネックからだと袖は左右で2回編むというのはありますが、「編み終り=終わり」というのはいいなあと思いました。
初心者向けではない?
ネックから編む、首から編むセーターはとにかく簡単だというのがふれこみです。
ただ、裁縫で用いるような身頃の形というのはなく、いわばセーターを筒で編む方法です。
なので、いきなり初心者の方が編むというのは案外難しいかなと思います。
これについては別記事にまとめましたのでご覧ください。